消化はまだ続いている
消化はまだ続いている
先日、家出が完了した。
これは自分にとって大きなことで、数年にわたって計画していたことだから、達成感とまではいかなくとも、一皮剥けそうな亀裂が入った、といった具合だ。
この数日間の間だけで、いくつもの出会いと問題が発生した。
色々計画の変更を強いられたりした。
ただ、こうして書き連ねることで安らぎを覚えられるのは、ほんとうに自分にとって嬉しいことである。
母からはほとんど毎日連絡がある。
まだ要件に関係のない内容のものはないが、いずれそういうものも始まるのだろう。
二回ほど通話したのだが、その度に泣いているような声(たぶん本当に泣いている)を出し始める。
猫が寂しがっているとか、再婚相手もさみしいと言っているとか(彼は本心で言っているのではなく、母の気持ちを汲み取って喜ばせるために言っている)。
なにかにとってつけて「わたしの居場所」が彼女の元だということを強調してくる。
わたしは今度の週明けに三連休を頂いている。もちろん母と再婚相手の元には帰らない。
「消化」はまだ続いているのだ。
わたしはずっと母や身の回りの人たちを許そうとしてきた。
しかし、自分がその渦中にいる間はそんなことは到底できないと理解した。
これだけが理由ではないが、こういうこともあって家を出たのだ。
生活への不安から、ふと、そういう選択肢がよぎることもあるが、あそこへと戻ることはまったく想定していない。
仮に、あそこへ帰るとどうだろう?
もちろん、あの人たちは迎えてくれる。
しかし、それは偽物だ。いつも偽物だ。
わたしは彼らに対して「偽物でもいい」と思えるようになるまで、まだ時間がかかる。
母から荷物が届いた。
わたしが忘れていった下着とか、タンパク源となる缶詰め、お菓子が詰められていた。
そういった物の間に手紙が挟まれており、内容は
「無理しないように」
とのことだった。
封筒には何も書かれていない便箋が一枚入っていた。
正直、わたしの勤務先の仕事について書くことは、まだできない。
どこで企業秘密に触れるかわからないからだ(もっともそんなに詳細な内容を知りたがる人もいないと思うが)。
わたしは某温泉街の厨房にいる。
仕事は大体の職場と同じで、これを継続できるかどうかは、私自身のプライベートの充実に依存すると思う。
ただ、今度は接客業を志願しようと思う。
そっちのほうが多少は刺激的で学びになる。
これからのブログの方針は、主にわたしの生い立ちや、引き続き近況についての報告になると思う。
実生活のほうでは、グリーンバードのボランティアに参加しようしている。
もう六月二十四日(第四月曜日)の休みは取った。
兵庫エリアの方はわたしと会えるかもしれない。